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新春企画「座談会」コープ発展の40周年エコ基金
讃岐もち豚が農林水産大臣賞を受賞あそぼう作ってみよう!

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新春企画「座談会」
コープかがわ 40周年を迎えて
 40周年の企画検討委員会のメンバーの中から新春座談会に集まって頂きました。40周年を迎えて、もう一度生協の原点を考える機会とし、生協の果たした役割、今後どういうことを改革しなければならないのか、そして今求められていることは何か、それを共有化しながら座談会を進めていきたいと思います。


◆出席者
馬越理事長
木村理事
笠井理事(司会進行)
高尾センター長
山田理事(南部エリア)
森理事(善通寺エリア)   

新年あけましておめでとうございます 組合員の皆様には新たな夢や希望と共に新年をお迎えのことと存じます 旧年中は生協活動にご参加・ご協力いただきましたこと 深く感謝申し上げます

組合員とともに歩んできた40年を振り返る
組合員参加は生協の命であり、 根源である。

馬越理事長 今から160年前、生協は誕生しました。当時のヨーロッパの給料は週給で、ほとんどの労働者は生活必需品を「つけ」で買っていたんです。先週の借金払いで給料のほとんどが消え、残りもお酒に消えていたといわれます。「つけ」で買うから悪いものをつかまされても仕方がない、という悪循環の中で、「こういうくらしを見つめなおそう!」「借金生活を止めよう!」。考え方として、自分たちで少しずつのお金を出し合い共同で仕入れて、少しずつ分け合う。自分たちのくらしを見つめなおすところから、生協はスタートしたんですね。  日本では約80年前、賀川豊彦という人が、くらしを自分たちで守る組織として、日本でも生活協同組合を作ったらどうかと提唱し、今日では2200万所帯、事業高3兆3000億円という世界でも類を見ない事業規模にまで発展してきました。なぜこのように生協が発展してきたのかというと、事業活動を通しての「社会貢献」、つまりその時々の社会問題に取り組み生協の果たした役割は非常に大きい。生協というのは、組合員の自主的参加と助け合い、そして職員の業務遂行、この三つが一体となって成り立っている。更に組合員の側から見ても、職員の側から見ても、その生協に求心力の働くような理念とか事業目標がないとバラバラの組織になってしまいます。生協が、毎年事業目標と計画をきちっと決めるのはこのためです。35周年を機に「理念とビジョン」を策定した。その理念とビジョンを実現するために、毎年の事業計画だけでなく、5年後にどんな生協でありたいのか。この5年毎の中長期計画を基に毎年事業計画を立て、組合員あるいは職員に方向を明示しているんです。年毎に多くの困難を組合員と職員とで協力しあって乗り越えて来た。

司会 理事長のお話を受けて、生協がなぜ今日のように発展してきたのか、コープかがわも40周年を迎えていますけれど、これまでどのような役割を果たしてきたのか、木村理事から・・・・

木村理事
 お話から、コープかがわは組合員皆様の暮らしに貢献することで大きくなってきたんだな、と改めて実感しました。具体的に暮らしにどのように貢献し、どんな役割を果たしてきたのかというと、コープかがわができたのは、年表にあるように1966年。組合員数2万人、出資金が200万円でスタートしました。労働組合中心の組合員さんで男性中心でした。今日の自ら出資し、運営するような形ではありませんでした。当時は高度成長時代で、電化製品などを中心に供給し、暮らしの提案をしていました。今日のような生協になったのは70〜80年代以降。食品添加物や農薬の基準づくりをしたり、また環境対策推進室もいち早く設置し、牛乳パックリサイクル運動やお買い物袋再利用運動などの環境問題に着手してきました。2000年代には、くらしの助け合いの会をスタート、また食の安全であったり、環境であったり、福祉であったり、その時々に真剣に取り組んできて今日の16万世帯、県下42%の組織になったのだと思います。

司会 
コープかがわは1966年にスタートして、その時々、食の安全、環境、福祉といろんな活動を組合員さんとともに歩んできている。そんな中で組合員とともに取り組んでいただいている地域理事さんの立場から、組合員さんと一緒に活動してどんなことが実現したのか・・・

山田理事 本島緑化再生キャンペーンや、香川県緑の募金に支援金を贈呈できたことは、組合員さんと一緒に取り組んだ大きな成果だとうれしく思います。現在もリサイクル運動や環境にやさしい商品の利用でエコ基金が積み立てられ、地域の環境づくりに役立つ土台ができていると思います。

森理事 理事になる前に組合員として活動をしてきまして感じたことは、年々組合員さんが増え、それに伴って様々な変化をしてきた様に思います。本部主体の組合員活動からエリア主体の活動になって組合員さんと共に手を取り合って一緒に活動してきたことが良かったです。参加者から「参加して楽しかったね」とか「来てよかったね」といった声を聞くと本当にやりがいがあったように思います。やらされ感ではなく、自主的に取り組む活動へと大きく変化してきたことを実感しています。

司会 山田理事からは、印象に残ったのは本島緑化キャンペーン、エコ基金の取り組み。そして森理事からはエリア中心の組合員活動への転換、自主的な活動というのが、すごく良かった。現場の視点からのご意見は・・・

高尾センター長
 共同購入の現場の意見としては、組合員さんから欲しい商品の希望とか、組合員の声が実現するような企画の橋渡しが実現できたのが良かったと思います。05年度で最も印象的だったのは「たすけあい共済」を推進する中で、実感として残っている事例があります。共済を取り組む中で、「みんなの協力によってどんどんいい制度になります」という想いを持ってみんなで取り組むのですが、それを実感できる事例を持つことができました。小学校の方なのですが、3歳くらいの時、心臓を患われた方がいらっしゃって、完治されているのですが、どこの保険にも入ることができない。どこで相談してもダメだって断られたそうです。「たすけあい共済」も、入れないと端から諦めていらっしゃった。お会いしてお話をお聞きし、調べて、これなら入れるということが分かりまして、ご家族の方から涙を流して喜んで頂きました。これまで勧めてきた共済の制度が、実際に良くなっているのを実感できました。05年の一番印象に残ったことですね。みんなのやる気にもなったし、「取組み」が組合員さんにとってもいいことなんだ、ということが現実に形として実感できたように思いました。

司会 たすけあい共済を通じて生協理念を広げる活動が、ふれあいを通じて実現できた。いろんな活動の広がりの事例ができて、やはりこれは2002年の「組合員の声検討委員会」がスタートだったと思いますね。理事長が先ほどお話された「生協は何のためにあるのか」ということは、組合員さんのくらしの願いを実現することが「生協の役割」だと思いますね。組合員のニーズ、それをキャッチして一緒になってどう取り組んでいけるのか、ここが基本だと思います。今後コープかがわはそれをどう進めていくのか、組合員のくらしへの貢献をどう進めていくのかということについて話し合っていきたいと思いますが・・・まず社会環境、2010年ビジョンについて・・・

コープかがわの今後の課題
生協が担う今日的課題と希望を 共有する。

馬越理事長 環境変化の中でも、人口が減るということははっきりしています。全国的にはまだ減りはじめていませんが、香川県の場合は2000年を100とすると、2010年では97%、3%の減。人口の減少と高齢化も進みます。65歳以上人口は、2000年の21.4%が2010年には24.8%。約25%が65歳以上となる。つまり生産人口が減少していく。もう一つはっきりしているのが、競争の激化。スーパーマーケットの数が、香川県は100万人の人口に対し135店、愛媛県は150万の人口に対し104店。人口は50万人少なくて店舗数は30店多い。これは04年のデータですが、05年度は更にいくつも増えた。また経済の動き


は不透明ですが、消費税の問題がどうなるのか、事業という側面からも消費者運動という側面からも、非常に大きな問題ですね。少しは明るさが見えるといっても消費はどうなるのか。公助も自助努力も大切なことですが、是非すすめたいのが共助。みんなでたすけあって、みんなで共同購入しあって社会貢献をしていく。これが生協の進むべき道だろうと思います。共助の典型は先ほどの話にもありましたけれど、共済制度。今後高齢化時代を迎えていく中での共済への期待と意義は非常に大きい。生協は助け合うという精神、消費者の立場にたった共済制度。いま520万、2200万世帯の520万の共済加入。これが2倍になり3倍になり、これはまさに共助の典型。生協は出資者からも社会からも期待されている。その役割を果たしていかなければならない。

司会 コープかがわはこれからの5年間で「元気な生協」を創っていこう! 第7次5ヵ年計画を策定しましたけれど、その点から木村理事・・・・

木村理事 2005年より第7次中期計画がスタートしています。振り返って、第6次中期計画では、社会貢献が進んだことが大きな成果ですね。暮らしの助け合いの会のスタート、ISO14001の取得、LPAによるくらしの見直し活動、ユニセフ香川県支部、エコ基金の設立など。 また経営体質も非常に安定しました。しかしながら、店舗の中にはどうして収支改善しないものも出て来て、外科的手術が必要になってきたのも事実。第7次中計初年度の2005年は4店閉鎖し2店舗出店という店舗事業確立に向けた改革をスタートさせた。経営も、組合員活動も、職員も、是非とも「元気アップ」させたいと思います。

司会 組合員のみなさんから期待すること。コープかがわが、今後どのような役割を果たしていかなければならないのか。

山田理事 食にあっては、最近ふつうに「安全・安心」という言葉を聴くのですが、その内容に開きがあるように思います。生協は今まで以上に食の安心・安全をリードしていってほしいです。コープかがわとして安心できる商品や情報を提供していただきたいです。

森 理事 変化している時代の中で、子育て世代や高齢社会とか、福祉の方面も含めて、組合員さんが生活する上で、どういった生活ニーズがあるのか、お店がたくさん増えて一体どこに行って買い物をすればいいのか、コープかがわなら安全で安心。便利なものを提供してくれるという、そういった生活者のレベルで親身な役割を果たして欲しいですね。福祉の問題は力をつけて、みんなの問題としての視点で考えていく必要があるように思いますね。少子化時代にあって子育て世代のことも、もっともっと考えてあげなければいけないように思いますね。

司会 山田理事からは食の安全・安心が基本。森理事からはエリア別総代会でも多くの組合員さんのご意見として出された、高齢者、子育て世代への対応の問題…。今後コープかがわが、そうした課題をどう解決していくのか。

山田理事 時代や組合員さんのニーズにすばやく応えていく必要がありますね。 司会 生協が、組合員さんのくらしの変化とともに、期待に応えられえる事業活動を進める必要がある。第一線でのご意見は・・・

高尾センター長 共同購入に携わる職員は組合員さんに最も近いというか、週に1回必ず顔を合わせ、いろんなご意見を聞いてきますね。職員として、課題を持って取り組みを進めていく中で、職員として一番誇りを持って取り組んでいるのは「何が組合員さんの役にたつのか」とか、組合員さんに「喜ばれた」とか。それが職員のやりがいにつながり、ここが職員共通の想いであると思います。ですから、コープかがわとして「こうしましょう!」「これを進めましょう!」ということを、いかに行動力でそれを実行していくか。スピードと実現力です。そして、それを組合員さんに「実感」していただくということが大切なんだと思っていますね。

司会 組合員さんの想い、願いを実現する中で、職員の業務遂行に、共同購入・店舗でも私も含めて課題が多いように思いますね。組合員さんと一緒になってやっていくにあたり、40周年を迎え、40周年の記念事業について・・・

40周年の期待と決意について
元気で魅力あるコープづくりを すすめるためにこれぞれの想い。

木村理事 40周年の記念事業を検討していますが、その目的は組合員、地域、そしてお取引先への感謝と更なる発展を誓い合うことです。本部企画とエリア独自の企画を様々に考えています。本部企画のひとつは記念講演会の開催。ユニセフの香川県支部を記念して、アグネネチャンに記念講演をしていただきたいと思います。組合員さんへの感謝として40周年を記念しての商品開発。日常あまりいけない、少し足を伸ばした産地・工場見学も企画検討中です。

山田理事 40周年では「ニコニコ家族」をテーマに家族のふれあいを大切に、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、子供たちみんな一緒になって楽しめる企画にしたいですね。 森 理事 善通寺エリアは、今いろんな企画を検討しているのですが、基本は楽しい企画にしたいということが一番ですね。店舗まつりを大きくした大試食会の案とか、40周年に因んだ40種の試食とか、実にいろんな案が出ていますが、根底は、「みんなで参加して40周年を祝う」という考えがあって、たくさんの組合員さんに参加してもらいたい。そのためにも企画は組合員さんに喜んでいただけるもの。元気で健康感溢れる企画を、組合員と職員が一緒にやっていきたいですね。いきいきキラキラ善通寺のテーマのように・・・ 司 会 事業も活動も2世代にどう対応していくか、どうしても組合員活動の中心が30〜40代の方が活動の中心となっていますので、その枠を広げるのかが課題ですね。

森 理事 いつも企画しても集まってくる人が限られてくる。エリア活動でも感じることなんですが、参加する人が同じでは活動が広がらないと思うので、この企画はその意味も含め、いろんな人に参加して頂ける、そういった接点を企画に持ち込めるような工夫が必要だと思っています。

高尾センター長 06年は、これまでも組合員さんと一緒になって取り組んできた組合員拡大で仲間づくりも大きくなったことを実感しています。特に06年度は、共済の取組みとか課題、40周年の企画などを、職員が積極的にしっかりと伝えていかなければいけないと思うんですね。先ほどの決まった人たちだけの参加でなく、大きな節目の企画として1人でも多くの組合員さんに参加していただくために徹底した取組み。この徹底した取組みこそが、私は今年の鍵になると思っています。何事も徹底することは非常に難しい。サービスもレベルも向上すると思いますし、業務レベルの基準を自己判断でなく、徹底した業務レベルの向上を目指していきたいですね。

司会 いろんな皆さんの想いを語っていただきましたけれど、最後に40周年を迎えて「まとめ」を・・・・・

馬越理事長 本日は40周年を迎えて、ということの座談会。本当に感謝したい。40年前には生協を知らない人も多かった。「生協は・・・」というところから話したんですね。全国に生協があって、ここまで発展してきた。今でこそ生協を知らない人はもういないほどに、多くの人たちが生協の組合員として自発的に参加し、組合員同士の助け合いがあって2200万人・・・。住みよい地域社会、社会問題とも向きあってきた。魅力ある商品を開発し、共済制度を充実し、まさにコープの力は、多くの人に支えられることによって成り立っている。コープかがわの40周年もこの意味で到達点ではなく、ひとつの通過点。食の問題、人口減少、高齢化社会の中、生協への期待は多様で、非常に大きい。従って、次の時代に発展できる体制を作っていくことも、06年度の課題になる。ひとつは当然「事業」。どんな経済状態になっても、ちゃんと収益構造ができるような事業体質の構築を第7次中期計画で実現していかなければならない。「魅力あるコープ」を実現するためには組合員の声の実現を大切にし続けたい。しかし考えなければならないのは、組合員の声の後追いではなく、組合員の声を先取りして「だから、こういう政策が必要なんだ」という組合員の声の実現体制を確立していかなければならない。もうひとつ実現したいのは共同購入、店舗、共済、そして第4の事業として「福祉事業」。また自然災害への備えも大切です。行政とも連携して危機管理体制を作りたい。もう一つは、生協法の改正の取組み。1〜2年では実現できる問題ではないけれど、「県域を超えた生協の可能性」など次の時代に継続できる生協を、組合員皆様と一緒に考えていきたいと思います。


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 コープかがわは今年40周年を迎えました

 

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讃岐もち豚が農林水産大臣賞を受賞しました

お子さんといっしょにつくってみませんか



(るんるんクッキング) (レシピ)

●いろいろきのこのホイル焼き
●鍋焼きうどん
●もち豚とそぎ大根のみそ煮
●あったか飲み物




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